酷暑を経て、少しは過ごしやすくなった9月の最終土曜日に、庭哲学講座の第3回目が
開催されました。今回は少し遠出して奥多摩にある「玉堂美術館」を訪問です。
日本画家の川合玉堂が住んだ家が美術館になっており、そのお庭もまた大変有名で、
アメリカの日本庭園専門誌において2023年日本庭園ランキングの第7位に挙げられるほど。
講師は、この庭を作庭した中島健氏に師事され、ご自身も石組師である高﨑康隆氏にお願致しました。
というのも、この庭園は石がとても特徴的であり、今回のテーマが「石の庭園を訪ねる」だからです。
まるで京都の龍安寺のように、白砂に点々と石が並べられているこのお庭は、ある意味とても
哲学的であり、周りの奥多摩の自然が見事な借景となり、1つ1つの石が主役のように語りかけます。
単に感覚だけで配置しているのではなく、その高さ、見え方までを緻密に計算された庭師の作為。
前回の講師をしていただいた金綱さん親子も参加してくださり、庭師の立場からの色々な意見も伺い、大変勉強になりました。
最後はなかなか貴重な場所で記念撮影を。お疲れ様でした!