なぜリベラルアーツが必要なのか

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迫るグローバル化、多様化された価値観の中のビジネスにおいて、正しく、強い意思決定をしていく、その価値基準となる軸が最も必要となってきています。ではいかに軸を構築・確立していくのか?そこにアートの出番があります。アートには正解・不正解はありません。まずは好きか嫌いか“直感”です。しかし質の高い低いはあります。そこで、なぜ自分はそう感じるか、が実は自分の価値基準に深く結びついてくるのです。それはある種の審美眼です。
また、真のグローバル化とは、世界各地の多様な文化や価値観に出会った時に、いかに自分の軸を持ちながらそこに柔軟に対応していくかです。それには広い視野と「知」に基づいた智恵が必須です。
そして智恵の源は哲学や文学、歴史、アートなどのリベラルアーツ=教養です。単純に知識を得るだけでなく、幅広い視点を備え、常に物事の受入れ方、見方がひとつに固執せず、柔らかい感性のアンテナを個々人が持つことがこれからのビジネスには強く求められています。

アートは元来自由であり、こうでなくてはいけない、という正解答がないかわりに、まず「考える」ことが必要です。
また、本物、質の高いものしか後世まで残りません。だからこそ一流品と触れ合うことが重要で、一流を相手に「考える」ことこそ“思考の訓練”の贅沢な時間と言えます。

また、名作と対峙することは、作家とのコミュニケーションです。
答えを出すのではなく、答えのないものを考える力、作家の想いを感じる力、質の高さを判断でき、本物を見極める力=目利き力という能力をアートは我々に授けてくれるのです。
まさに究極のコミュニケーション力。
目に見えず、数値化もできませんが、こうした直感力、目利き力は他人が真似のできない、その人だけの特異でオリジナルな能力です。
これはビジネスをしていく上でも、生きていく上でも非常に価値の高い能力のひとつといえるでしょう。結果がすぐ出ない“遅効性”効果であることもポイントです。遅効性だからこそ、一度身に付ければ一過性ではない、真の力となって発揮できる、本物の力となります。

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