「神と仏」
日本人なら「神さま、仏さま!」というフレーズを耳にしたことが
ない方はいないでしょう。
ただ仏教において、神様と仏様は違うのです、と言われると???
ということで今回はその違いについて、そして仏教の根本的思考である
仏教は何を目指しているのか?について詳しくお話をいただきました。
死後の世界がどうなのか?という考え方を見て、では現世をどうしよう、
という考え方が宗教であり、仏教の根本的な考え方は「六道輪廻」です。
生きていた時の徳の積み方により死後は地獄・餓鬼・畜生・人間・修羅・
そして天(神)という6つのどれかに生まれ変わり、場所によっては何兆年も
生きなければいけない、この6つをぐるぐる回り続け、そこから抜け出す
ことができた人こそ「仏」になるのです。
つまり仏教の最終的な目的は、苦しみの世界である六道輪廻から抜け出し(=解脱)、
仏になることなのです。
一神教において「神」とは唯一絶対の存在であり、「人間」は神の創造物で、
死後は「神」が決めるものでしたが、仏教では「神」も「人間」も存在の形式の
一つであり、死後を決定するのは”自分の行い”なのですね。
仏教の根本的なこの考え方をベースに、来月はもう少し深めて仏教の根本理念である
「空」という考え方に迫って見ます!