「蛇と龍」
今月からは日本に焦点を当てた宗教のお話が6回続きます。
初回の今月は日本古来の信仰について、中でも「蛇と龍」について
お話をいただきました。
私たちの周りには実は仏教の伝来以前から古い慣習がたくさんあり、
それらのルーツを辿ると古来の日本人の世界観が浮かび上がってきます。
人間は死んだら山に戻る、と言う年神様信仰において、年神様=蛇でした。
なぜなら蛇は強い生命力の象徴であり、生と死を超越した存在であり、
そして田んぼの守り神、豊穣の象徴だったからです。
そしてこの蛇信仰は現在も恵方巻きや鏡餅などにも実は繋がっているのです!
一方龍は中国です。あらゆる動物の祖であり創造主の紙のような存在と見なされ、
この龍は仏教と結びついて鎌倉時代に日本にもたらされました。
禅寺の天井によく龍が描かれていますね。
日本では、それまであったものの上に新たなものを取り入れる、これが特徴です。
信仰においても、日本古来の蛇信仰がありその上に農耕文化が成り立っていましたが、
6Cに仏教が伝来し、神仏習合に繋がっていきます。
みんなで龍を描いてみたワークも最高でした!