「寛文美人図と浮世絵美人図」
ExARTアカデミーの講義も残すところあと2回となりました。
平安時代の絵巻からスタートし、ついに江戸時代の浮世絵まで
進んできたわけですが、身近な浮世絵が誕生する直前に、実は
浮世絵の前身とも言える美人図があった、ということご存知でしょうか?
それは寛文年間に数多く描かれたので「寛文美人図」と呼ばれていますが、
美術館でもあまり展示されることはありませんが、今回はその美人図に
焦点を当てて、黒田先生ならではの謎解きに迫りました。
ほぼ同じポーズで佇む美女は遊女です。違いは着物の柄だけ。
ではなぜこのポーズなのか?
そこには、遊女たちの「女」としての微妙な心の襞が隠されていたのです!
秋の夜長にぴったりの、ちょっとほろ苦い、オトナのお話でした。