2012年より毎月1回開催してきたExARTアートの寺子屋、特に2014年からはNIPPON ARTを副題として日本美術にフォーカスし、丸5年間、全60回継続してまいりました。そこで、とりあえず昨年末で一区切りとし、今年からは少しペースダウンをしますが、61回目からのスタートということでまたみなさまと一緒に様々な切り口からアートに触れていきたいと思っています。
ということで、今年2017年の第一弾は、なんと、2月22日から六本木の国立新美術館で開催されます。既に鳴り物入りの展覧会『草間彌生 – わが永遠の魂』展について、3月10日(金) 、副館長の南 雄介氏にお話戴きます!
この展覧会では「稀代の天才芸術家・草間彌生の全貌にせまる!」と謳われていますが、あまりアートに詳しくない方でも草間彌生さんというお名前は聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?たとえば下記のカボチャや水玉シリーズを見たことありませんか?
現在88歳というご高齢でいながら世界を舞台に活躍する前衛芸術家であり、間違いなく今や日本が誇る芸術家といっても過言ではありません。その評価は日本よりもまず先に海外で高く評価されました。
●2011年 イギリスのテート・モダンやフランスのポンピドゥセンターなど欧米4都市の大規模巡回展開始
●2013年 中南米、アジア巡回展も開始
●2014年 世界でも最も人気のあるアーティストに選出
●2015年 北欧各国での巡回展開始
●2016年 世界で最も影響力がある100人(「タイム」誌)に選出 & 文化勲章授章
・・・そしてやっと、今年2017年に東京で全270点が並ぶの大展覧会が開催されます!
特に今回の目玉は、2009年から精力的に取組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」の500点以上 もの中から、約130点が一挙に初公開されるのですが、これが本当にすばらしいです。
しかも年代をご覧ください! 現在まで描き続けていらっしゃるそうで、南さん曰く3日に1点のペースだそう。驚くべき集中力というかエネルギーです。結構大きな絵なのですが、ひとつとして同じものがありません。
もちろん展覧会ではこの他にも、草間さんが10歳の頃のスケッチや、1950年代にNYに渡って活動してきた写真や彫刻、彼女の名声を一気に上げた「ネットペインティング」、その他1973年の帰国後の小説やコラージュ、大型作品なども一同に紹介される予定です。
草間さんの作品は、常にひとつのコンセプトに収斂されるのではなく、幾つかのものが包括して前進している、とおっしゃる南さん。
我々アートの寺子屋も常に進化しながら前進し続けていきたい、という想いも込めて、
まさにこれもNIPPON ARTのひとつ、ということを発信するべく、今年第一弾のテーマに選ばさせていただきました。
現代アートは自分たちが生きている「今」だからこそ「生」で触れることのできる面白さがあります。今回の展等会自体も必ず行くべき、見ておくべき展覧会のひとつですが、それにまつわるお話をじっくり聴けるまたとない機会です。みなさまぜひお待ちしております!
【開催概要】